発酵はすごい フグの卵巣のぬか漬けを食べました。
食品コースニュースの発酵食品試食ページ。反響が大きく、担当者としてはありがたいことです。
さて、今回は石川県の名産、フグの卵巣のぬか漬けです。Sさんのおじさんが石川県在住で、学校でフグの卵巣の話を聞いたというと、おじさんがわざわざ送ってくださったのです。深く感謝です。
フグの卵巣なんて猛毒中の猛毒。テトロドトキシンは食品衛生でしっかり勉強しました。絶対に食べてはいけないものがフグの卵巣です。しかし、先人はこの毒をぬか漬けにして、微生物の働きで無毒化したのです。2年から3年漬けておくそうです。その昔、製造法が確立するまでには、おそらく何人もの犠牲者も出たのではないか。尊い犠牲の上に、この珍味を食することができるのです。
これがそのブツ。密封してあるのですが、それでもかすかに、いやはっきりと臭います。たぶん製造工場ではにおいが充満しているのしょう。
周囲のぬかをそぎ取って、試食してみました。Sさんからは、単独で食べる塩辛過ぎるので、ご飯と一緒に食べるように、というアドバイスがありましたので「農林米」を炊いておきました。
切り分けて食べましょう。
寄せられた感想です。
「しょっぱいけどおいしかった。ご飯にあう。」
「食べられた。おいしい。」
「ご飯と一緒ならおいしい。」
「ふなずしと似た感じかする。」(私も同感、同じ系統の味と思います。)
「例えにくい臭い。ふなずしっぽい。塩辛にも近いか?」
「しょっぱかったが、ご飯との相性は抜群ではないか。においはどこかで嗅いだことがあるような懐かしいにおい。悪くはない。」
「海のにおい?悪くいれば生臭い。食感は明太子より硬い。醤油のような風味をほんの少し感じる。」
「ご飯と組み合わせると良い感じ。プチプチ感もあって良かった。」
「においがまさに、発酵食品!ご飯と食べるとおいしい!」
「においはふなずしを彷彿とさせた。食べてもふなずしのような酸味を少し感じた。みんなはおいしいと言っていたが、僕は全くおいしいとは思えない。」
「おにぎりの具にしたら最高ではないか。今まで食べた発酵シリーズの中で一番おいしい。」
ということでおおむね好評でした。
時間が余ったので一昨日にスライドガラスの上に培養したカビを観察してみました。というより、これが本来の学習活動です。
スライドガラス上に小さな寒天培地を乗せて、その側面にカビを植えて、カバーグラスをかけて培養すると、このよう顕微鏡観察に都合が良い状態にカビか生えてきます。
細かいところまでスケッチします。なんと携帯で顕微鏡写真が撮れます。
放課後片付けをしていて、ふと外を見ると長蛇の列。今日はイチゴジャムの生徒販売日でした。
手に入れられなかった人もいて、十分に製品がなくご迷惑をおかけしました。